その方は、野崎ユミカ様です。
ユミカ様は、パンフルートをルーマニアで学び、現在はパンフルート奏者、教師としてご活躍されてらっしゃるようです。
野崎ユミカさんのブログ「ユミカの悲喜交々」のトニさんのページ
http://blog.goo.ne.jp/panflute-yumika/e/32c1632ce6f4a5de1fa70354cee187e9
野崎ユミカさん オフィシャルページ
http://www.music.ne.jp/~szin/nozaki/
やっぱりトニさんは人気もんやったんや!
はっはっはっはっは!!快哉!!
私がルーマニア語を解さないばっかりに、Toni Iordacheをトニ・イオルダッケと表記してしまったので変な具合になってしまったのですね。トニさん、ごめん。
ユミカさんはルーマニアにいらっしゃったそうなので、ルーマニア式の発音では「トニー・イオルダーケ」なのでしょう。
*****適当翻訳コーナー*****
Toni Iordache →wikipedia (トニ・イオルダッケ、トニー・イオルダーケ)
1942年12月17日生まれ。1988年2月没。
ルーマニアのロマ(ジプシー)の楽士。音楽家。世界で最も有名なツィンバロム(ツァンバル、チンバロン、ツィンバロン)奏者の一人。
ブカレストに近いBâldana村で産まれ、四歳からお父ちゃんに楽器を習い始める。数年後、家族は有名なロマの音楽家が沢山住むHerăstrăuに近いブカレストに移住。そこでトニさんは当時ツィンバロム奏者として有名だったMitică Ciuciuから学んだ。
12歳で国立ポピュラー音楽ラジオ・オーケストラに雇われる。その後、ルーマニア初のポピュラー楽団である、国立チョカーリア・アンサンブルのメンバーになり、ヨーロッパ諸国、米国、アジアなど世界中で公演。ツアーの合間は結婚式で演奏し引っ張りだこで、しばしば彼は空港に着くなり結婚式で彼を待つ他の音楽家のもとへ直行した。
1959年ベニスと1966年ソフィアで金メダルを獲得(訳者:何の?)。1973年にはNHK交響楽団によるコダーイ作「ハーリ・ヤノシュ組曲」の東京での公演にゲスト・ソリストとして参加した。
その他、Romica Puceanu, Gabi Luncă, Ion Onoriu, イオニッツァ・ミヌネ(イオニカ・ミヌネ) Ionică Minune や、有名なパンフルート奏者ゲオルゲ・ザンフィル Gheorghe Zamfir とも共演した。
70年代初頭、トニさんは社会主義ルーマニアでかたく禁じられていた外国の通貨を所持していたかどで逮捕される。嫁はんに毛皮のコートを買ってあげようとして持っていたと語る。彼の名声やファンの嘆願にも関わらず懲役3年の判決。彼の投獄は報じられず、友人だけが知っていた。獄中でめっちゃ体重が減るも、釈放後すぐに恢復し音楽活動を再開した。また獄中では彼のファンである囚人や看守のお陰で比較的楽だった。
トニさんは深刻な糖尿になった。医者は脚を切るように勧めたが、手術で彼の命は救われなかった。1988年没。彼の友人にして音楽仲間のCostel Vasilescu(Costel Trompetistuとして知られる)が葬儀を仕切った。
<スタイル>
彼は社会主義体制下で行われた「ポピュラー」音楽の公演で演奏したが、ファンの間では特にロマの音楽家としての仕事がよく知られている。彼のソロは非常に複雑かつクリアーかつ美しく、即興演奏は想像力に満ちあふれていた。(彼はパリで測ったら1秒で25音を奏でたが)単に名手というだけでなく、とても強いタッチで遅い曲もめっちゃ繊細に演奏し、ものごっつい洗練されていた。
彼は速いテンポで2つの旋律を同時に奏で、ツィンバロムの能力を最大限に活かす方法を知っていた。
<トリビア>
・偉大な指揮者 Sergiu Celibidache は、トニさんの公演を見た後泣きながら抱きついて来た。
・トニ・イオルダッケは、偉大なルーマニアのアコーディオン奏者イオニッツァ・ミヌネ(ジョニー・ザ・ワンダー)によってつけられたニックネームである。(訳者:ほんまか?俺の訳が間違ってるような気がする。)
・偉大な歌手Gabi Luncă は、1977年コンサート中に大地震が起きたが、トニさんは集中していたので地震に気がつかなかったと証言。
・「オールミュージック」誌のクリス・ニクソンによる評で、「ホンマモンの天才やで!」と称された。
・彼の息子のレオナルドも凄腕のツィンバロン奏者である。(訳者:やっぱしそうか!)
孫のBogdan (Bidi)もツィンバロムを学んでいたが、高速道路の自動車事故で23歳にして2011年7月に亡くなってしまった(とても残念)。
<参照>
- Toni Iordache page at cyrildupuy.com
- Toni Iordache page at Asphalt Tango Records
- Allmusic review of Sounds from a Bygone Age, Vol. 4
- Toni Iordache record review at Passion Discs
- Another Toni Iordache record review at Passion Discs
<外部リンク>
Remember Toni Iordache, Godfather of the cimbalom in Romanian
※余談
ツィンバロムは、国によって英語圏のダルシマー(ハンマーダルシマー、ハンマード・ダルシマー)、西南アジアのサントゥール、中国の洋金(楊琴)、ドイツのハックブレットなどと呼び方が変わる。
香港の夜市で演じられる広東オペラの楽団にも必ず楊琴が入っているのだが、どの楊琴奏者も異様に顔色が悪く、死神に魅入られたような、或いは死神そのもののような、すんげー不健康そうな痩せた男性ばっかりだったのが大層印象的であった。(20年ぐらい前の話ですけどね。)
画像、ええとこで切るなよ。
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