未だチャーリー・パーカーを超えるアルト・サックスは出てないと思う。
まあ、俺が聴いてる極限られた範囲の話やけどね。
山下洋輔が言うように、ジャズの人は「俺が、俺が！」って感じあるけど、
パーカーは虚空からポンポンいろんなもん出して来るからビックリするわ。
"on dial"の"bird of paradise"は、3テイク入ってて、
テイク1は、まんま音数の少ない"all the things you are"。
それがテイク2から、完全にオリジナル曲"bird of paradise"になってます。
昔の事やから、いきなり3テイク録音したんやと思うけど、
パーカーの天才ぶりが、スリリングに発揮されててドキドキしちゃう（はーと）。
昔、今からしたら凄い高い"on dial"を買うたけど、
廉価版のCDに比べて段違いに音が良かったよ。
聴くなら、オムツと涎かけを用意して正規の"on dial"で聴きましょう。
失禁＆よだれ必至。俺は常備してるよ。
パーカーは第二次世界大戦中から戦後にかけて活躍したわけだけど、
日本が戦争中、厳しく言論統制や思想弾圧をしてる頃、
米国ではバードはじめ、チャーリー・クリスチャンやらセロニアス・モンクやら、
ものすげー前衛的な音出すバケモンみたいな奴らが活躍してたんじゃのう。
極楽鳥の雄は派手な色した鳥で、発情期には雌の側で踊り、
雌が踊りを観て隙が出来たところを押さえつけてあっと言う間に交尾する、
っていう映像を、テレビの動物番組で観たことがある。
こんなケッタイな動きされたら、そら隙もできるやろう。
極楽鳥に学ぶべし。
余談：パーカーのリードはリコーの5番。
オーネット・コールマンも5番。
ナベサダがコールマンの楽器吹こうとしたけど音が出なかったらしい。
阿部薫は4番。
篠田昌已は何番か忘れたけど、柔らかいのを使いこなしてこそ、みたいなこと言ってたな。
昔からずっとリードの質が悪くなってるって言われてるけど、
パーカーの頃は良かったってことかな。

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